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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.12)

平田弘史の「武士」への拘り 60年代の終わり頃、人気となったテレビ時代劇に『三匹の侍』がある。丹波哲郎、平幹二朗、長門勇の三人が、訳ありの浪人や農民あがりの浪人など、いずれも個性的な「侍」を演じて評判となった。 「侍(さむらい)」は「さぶらい」が変化して生まれた語だ。「さぶらい」は、貴人や敬うべき人の側に控えている者のことをいう。それに対して「武士」とは? 『日本国語大辞典』(小学館)には、「武芸を...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.12

 平田先生を讃えるということは、自分も精進しなければならないことだと考えています。そして、それはあくまでも、仕事の分野でのことであり「精神論」ではありません。 仕事にmotivationを持てない者が、どれほど先生を讃えようと「馬の耳に念仏」ではないでしょうか。私は若い頃は、結構仕事の量も多く徹夜も厭わずに仕事をこなしていました。当時、若い者同士で居酒屋などで大いに語り合いました。 漫画論に及び、「平田作品...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.12)

 さて、6月上旬某日、いよいよ作品を平田邸から美術館に移動する日がやってまいりました。とてもよい天候で良かったです。 この日は、午前中に奥様の芳子さんにいろいろお話をお伺いし、午後いちで、車で作品を搬出予定。芳子さんにお聞きしたお話は、秋にラピュータより出版の画集に掲載いたしますので、どうぞお楽しみに! 素顔の平田先生満載の濃い内容です。 ひと通りお話をお伺いし、芳子さんはお昼の支度のためキッチン...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.11)

深夜のメールのやりとりで生まれた、腰返りの刀身のイラスト 浅川満寛氏がまとめた「平田弘史年譜」(『日本凄絶史』2004年、青林工藝舎)の1960(昭和35)年の項に、大阪、千日デパートで二万円の日本刀を買ったことが記されている。 試し斬りがしたくなった平田弘史が青竹を斬ったところ、粗悪品だったためか刀身が曲がってしまった。そこで平田は「戦国時代の下級武士にとって、刀は『武士の魂』などではなく、単に人を斬るた...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.11

 女性のCharacterについて話をしたいと思います。平田先生の作品の中にも幾度か重要な役回りで描かれています。私は先生の信奉者なので先生の描くものなら、たとえ自分が違和感を覚えても、「先生が正しい」と無条件に思うことにしています。黒田三十六計の「お市の方」のcharacterを見ても、「絶世の美女」とはこうゆうものだと、信じます。   漫画界のlegend(女性誌の漫画家は除く)の描く女性characterを思い出すと手塚作品...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.11)

 翌週、また同じ曜日の同じ時間に平田邸をお邪魔しました。JR伊東線ともすっかりお馴染みです。 いきなりお昼ご飯の話に飛びますが、前回同様、奥様の芳子さんの美味しい手料理をご馳走になりました。なんと豪華な食卓……! 先生は毎日奥様の心のこもった手料理を召し上がっているのですね。どれも本当に美味しくて、明らかに労働を上回る量を完食してしまいました。そして、平田先生ご夫妻と食卓をともにしていることが、何だか...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.10)

平田弘史の絵手本に学ぼう 挿絵画家の木俣清史に影響を受けたという平田弘史。「木俣さんはなんでこんな絵が描けるのか」、「こんな風俗がわかっているのか」に興味を持ったという。現代を生きていながら昔の絵を描けるのは、先人の絵から学んでそれを描いていることにあると気づいた平田。天理図書館に弁当を持って通う。たとえデッサンや寸法が狂っていても、その時代に描かれたものなら嘘がないと考えたのだ。 また時代小説の...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.10

 今回は平田先生作品に対しての私の鑑賞態度をご披露したいと思います。 はじめに目をつぶり「表紙」を撫でます。これは、作品を読ませて頂ける「先生お疲れさまでした。」の意味を込めた感謝の儀式です。 次に「目次」、あらすじ、登場人物と辿っていきます。変化を察知した場合はcheckを入れます。  ほとんどの場合、この段階で先生の意思を感じることはありません。想定内のことなので次ぎに訪れる胸躍る瞬間を味わうために...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.10)

 展覧会開催と画集準備のため、6月早々に平田邸から美術館に作品を移動させることになりました。美術館に搬入する作品を選出する事前準備には、何度試算しても予算の都合で2回しか平田邸に通えません。もう集中して頑張るしかありません。 そして5月某日、2か月ぶりに平田邸を再訪いたしました。朝の9時過ぎに到着し、作業開始。夕方まで約8時間が勝負です。 しばらくすると、平田先生が起床されたようで、1階に降りていらっし...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.9)

『平田弘史の超絶サムライ画の描き方』 駅頭の広告掲示板に貼られているゲーム会社の大型ポスターに、刀を右腰に差している武士が描かれているのを見た。サウスポーの投手やボクサーが、しばしば試合を有利に展開することは知っている。確かに左利きの剣士がいてもおかしくはない。絶対的に数が少ないこともあり、対戦する相手をとまどわせ勝利を得ることもあっただろう。しかし、武士たちが生きた時代は、ことさらに因襲を重んじ...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.09

 これは、過去を思い出しながら平田作品に向かい合ってきた私のstoryです。平田作品の制作年譜と話の背景が多少錯誤しているかと思いますが、「私物語」としてご容赦下さい。 子供たちは、手塚治虫や横山光輝、寺田ヒロオ等に夢中になっていた時代です。時代劇映画も全盛期で「冒険活劇」が1~2週間に1本の割合で上映され、大人も子供も一緒になって楽しんでいました。主役と悪役が明確に設定されており、子供にもstoryを追うこ...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.9)

 雀が飛び交うなか、肝心の打ち合わせは滞りなく進みました。 日にち変わって、次にお訪ねしたリイド社さんは、駅から徒歩2分の場所ですが、松永氏も私もまた道に迷ってしまいました。実は青林工藝舎さんの時も迷子に……。今回は何故か駅に戻ってしまって、以前TVドラマで観た、同じ道を永遠に回って帰宅できないサラリーマンの恐怖話を思い出しました。 ようやくたどり着いたリイド社さんの応接室には、「ゴルゴ13」ことデュー...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.8)

平田が描く少女の姿「私は、時代物の鬼といわれるほど、武士の哀歓・宿命を描き続けてきたし、これからも凝視して行きたい。いま、私の描いている主人公のイメージは仲代達矢である。彼の持つ、ニヒリズムとロマンチシズムのムードが、私はたまらなく好きだからである。そして、それは、まさに封建制度と権力の社会の中で、血まみれの宿命に生きる武士のイメージにぴったりなのだ。私は、その武士道を精魂こめて描き上げていく」と...

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