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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.16)

“慕情”が意味するもの 今、手元に『魔像別冊 五月雨慕情』(日の丸文庫)がある。表題作と『剣豪の母』を収録したものだ。『五月雨慕情』は「魔像29号」(日の丸文庫、1960年)に発表された作品だが、その後、平田弘史の特集本として、女性がテーマのつながり? で1冊にまとめられた。当時の日の丸文庫で、平田弘史の人気がズバ抜けていたことが分かる。 日の丸文庫は大阪の貸本漫画出版社だったため、東京ではなかなか手に入...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.16(最終回)

 私は仕事以外では、からっきしダメな人間であります。たとえば凡そ「意思」というものを持ち得ない。 「今月は絶対カラオケに行かない」と心に強く決める。しかし、目の前のTV番組に「美人演歌歌手が歌う昭和の名曲3時間スペシャル」とあれば、すぐさまチャンネルを合わす。歌が流れると1曲も終わらないうちに「ママ、お店どんなぐあい」「今から行きます」とお店に電話しているのです。 そんな私が平田先生のためなら、鎧で身...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.16)

 さて、そろそろ、ポスター&チラシのデザインを進行させる時期がやってまいりました。毎年この時期になると「ああ、もう夏も終わりだなぁ」と思います。 しかし今回は、いつもよりちょっと早めにスタートすることに。というのも、毎回お願いしているデザイナーさんではなく、今回は、平田先生ファンのデザイナーさんの小川竜さんにお願いすることになったからです! 小川さんは、この「平田弘史応援隊」HPのブログを連載されて...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.15)

『剣豪の母』で描かれた母子 平田弘史の作品といえば骨太な男のドラマと誰しもが思うに違いない。しかし、私が平田劇画に魅力を感じるもうひとつの因に、平田が描く女性像がある。それはある時は慈愛に溢れる母の像であったり、たおやかな若い女性だったりする。 『愛憎必殺剣』(日の丸文庫、1958年)でデビューした平田弘史が、2年目の年に『剣豪の母』を描いている。母に早く死なれた龍太郎は乳母がわりのちかを慕った。しか...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.15

若かりし頃、遊びにいった店で職業を聞かれました。本来自分の職業を言うのは恥ずかしいのですが、嘘もつけないのでdesignerと答えると「ステキなお仕事ね」と言われ、面映くて穴があったら入りたい気持ちになりました。さらに「うちの、○○ちゃんがとても絵が上手で一度見てあげてくれませんか」と、その○○ちゃんが描いた猫の絵を見せてくれました。 大層上手だったので褒めると、私にも猫の絵を描けというのです。若気の至り、負...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.15)

 「台割り」で一番悩むのが、作品選出です。既刊の画集とあまり被らないように、ちょっと珍しい作品も選んだり、やっぱり違う作品にしたり……の繰り返し。平田先生はもとより、平田ファンの皆さまにご納得いただける画集づくりに邁進する日々であります。そして、熟考を重ねた台割りを今回の画集の出版元となるラピュータの松永氏に送ったある日……。 「もっと女子力を注入した方が良いのでは」との返信をいただきました。 じょっ...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.14)

「クロちゃん、ちょっと上がってくれいっ」 「週刊少年キング」連載の『弓道士魂』といえば、担当編集者の黒川拓二を外すことはできない。その黒川氏と久々に会ったのが、少年画報社創立70周年記念としてまとめた『ヤングコミック・レジェンド 上村一夫表紙画大全集』の編集・執筆時のことだ。上村一夫の『青春横丁』、『関東平野』を担当した黒川氏。「上村さんと燃えちゃった4年間でした」という言葉をもらってインタビューを...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.14

 「ハマる」と言う言葉があります。そうです。私は平田先生と平田作品にハマっている者です。ところで何かにハマっている人は、他者から羨ましく思われるか無視されるかの、どちらかではないでしょうか。 私の職場の仲間は、社長をはじめ、みんな漫画が好きで、いま受けている漫画がよく話題になります。 そこで私は彼らに大好きな平田先生の話をし、「黒田三十六計」を見せました。きっと彼らは驚嘆して己の不明を恥じるものと...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.14)

 平田邸から車で約三時間。作品は無事美術館に搬入され、ひとつの大きな山を越えました。ホッ。 この先着手すべき作業は……① 借用した原画をすべてスキャンしてデータを取り、先生にお送りする。② 画集の台割りを考える。 スキャン作業は次の休館日に行うので、まずは②の台割りからです。台割りは、画集のどのページにどの作品を配置するか決めてゆく作業で、章立てやページ配分、掲載作品の選出など、担当編集者さんと相談しな...

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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.13)

平田劇画は歴史の教科書 私の中学3年の時の修学旅行は、その頃のお定まりの京都・奈良周遊だった。腕白な男子が揃っての旅行で、仏像見物の楽しみなどかけらもなかったのが正直なところである。ところが、修学旅行の出発前、担任の教師に京都三十三間堂の「通し矢」の秘話を聞かされたことから胸をときめかした私は、級友と語らいその通し矢の跡を確かめようと考えた。 当日、千手観音のほか千体もの仏像が祀られている堂の観覧...

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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.13

 先日、幸運にも平田先生が20代のときの作品と出会いました。来年傘寿を迎える先生の作品は、遠い昔のことのように思えますが、なぜか20代のその作品が私には一年ほど前の作品にしか感じないのです。 それは、毎週好きなTVドラマを待ちこがれるような、先生の作品を頁を捲っていくと段々残り少なくなっていくのを恨めしく思いながら、「次は、何時発売されるのだろう? もっともっと、何千頁も読みたい」と思ったものでした。 ...

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松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.13)

 先生のお仕事場の写真は、ラピュータ発行の画集に掲載予定です。室内のどこを撮影してもいいという、寛大な先生のお言葉に、遠慮なく細部までバシバシ撮影しましたので、こちらもどうぞお楽しみに。 そうこうしているうちにお昼時となり、またまた奥様の芳子さんの美味しい手料理をご馳走になりました。そして13時。予定通り車が到着し、事前に梱包済みの作品の積載が始まりました。 すると先生は早速その様子を愛用のカメラで...

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