FC2ブログ

記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

松本品子の弥生美術館「平田弘史展」準備日誌(VOL.7)

 平田先生は、原画作品を大量にしかも長期間貸し出すのは心配だとお話しされました。もし何かあったら、もし火事で焼失したら……。先生は本当に心配そうで、このままだとどんどん雲行きが怪しくなりそうです。
前回私は「思いもよらぬお言葉」と書きましたが、本当ではありません。貴重な作品を長期間手放されるわけですから、ご心配されるのは当然で、皆様覚悟の上で、お貸出しくださるのです。
 先生のお言葉はご尤もであり、これに即座に答えられない私がいけないのですが、気安く「絶対大丈夫」とは言えず、「はぃ……」と情けない返事。首都直下型地震が頭をよぎります。
 そこへ助け船を出してくださったのが、奥様の芳子さんでした。
「お父さん、そんなこと言ったって、どうしようもないでしょう。ここに置いていたって火事で燃えるかもしれないのよ。沢山の原画を観てもらえるいい機会じゃない。」
 すると先生は席を外され、外のウッドデッキの椅子に腰かけ煙草を片手に、瞑想されているご様子でした。
 そして、しばらくしてから戻られ、「分かりました、お願いしましょう」とご快諾くださいました。
 先生、芳子さん、ありがとうございます!
 その後、作品の一部を拝見させていただき、身の引き締まる思いがしました。
帰り、ウッドデッキに立たれ、松永氏と私にいつまでも手を振って見送ってくれた先生の優しさに心打たれました。改めて「頑張ろう」と思った瞬間でした。(つづく)
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。