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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.9)

『平田弘史の超絶サムライ画の描き方』
 駅頭の広告掲示板に貼られているゲーム会社の大型ポスターに、刀を右腰に差している武士が描かれているのを見た。サウスポーの投手やボクサーが、しばしば試合を有利に展開することは知っている。確かに左利きの剣士がいてもおかしくはない。絶対的に数が少ないこともあり、対戦する相手をとまどわせ勝利を得ることもあっただろう。しかし、武士たちが生きた時代は、ことさらに因襲を重んじた世界だった。左利きの者も右手を使うように矯正されている。二刀を駆使する宮本武蔵も本来は左利きで、結果として左右両方で剣を振るえるようになったと推察できる。
 玄光社MOOK「プロのマンガテクニック」シリーズに『平田弘史 超絶サムライ画の描き方』を取り上げたのも、こんなことがあったからだ。漫画、劇画は創作物であるから、設定によってはサウスポーの剣士が登場してもよい。ただし、あくまでも武士としての作法等を踏まえた上での飛躍が望ましい。平田弘史は作品を描く上で天理図書館に通い、古文書類まで筆写するなど武士達の生きた時代について学んでいる。その一部を復刻したのが「平田弘史にサムライのイロハを学ぶ!」だ。貸本劇画誌「魔像」に掲載された「時代風俗―刀剣―」、「基本的射法」、「甲冑を着る」の3編には、若かりし日の平田弘史が時代劇画にかける思いが込められている。
 時代と風俗、習慣が異なる時代を描くためには、それなりの勉強が必要となる。平田が武士達を生き生きと描くのも、古人達が文字や絵で伝えてきたことから多くを学んだからなのだ。

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▲『平田弘史 超絶サムライ画の描き方』(玄光社)より

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