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グラフィックデザイナー・小川竜「平田 弘史 先生への想い」Vol.15

若かりし頃、遊びにいった店で職業を聞かれました。本来自分の職業を言うのは恥ずかしいのですが、嘘もつけないのでdesignerと答えると「ステキなお仕事ね」と言われ、面映くて穴があったら入りたい気持ちになりました。さらに「うちの、○○ちゃんがとても絵が上手で一度見てあげてくれませんか」と、その○○ちゃんが描いた猫の絵を見せてくれました。
 大層上手だったので褒めると、私にも猫の絵を描けというのです。若気の至り、負けられないと思い、本気で描きました。あきらかに○○ちゃんの方が上手でした。「本当にdesignerなの」と疑われてしまう有様でした。
 しかし、たしかに猫の絵の部分は丁寧に描かれており上手でしたが、猫以外はやはり素人の画でしかありませんでした。そのとき、人間は好きな物に対しては、計り知れない情熱が湧き出てくる生き物だと深く頷いたものでした。
 平田先生にハマった私は、そのことに関しては正直長い間「孤独」でした。なぜなら、周りに、平田先生を語る仲間が皆無だったのです。好き勝手な人生をこの歳まで歩いて来て、反省(自己に対して)の日々を重ねても一向に行動が伴わない。
 このような私がなぜ平田先生に関してのみ、ぶれずに今日まで至っているのか自分でも分かりません。さきほどの猫の絵が上手だった「○○ちゃん」のことを思い出して一つの答えを見つけました。それは平田先生も私も「武士」という特異な人物にハマっているのではないか。そして、大げさに言えば、もしかしたら私は平田先生をお守りするために生を受けたのではあるまいか……。(つづく)
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