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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.17)

歴史に埋もれた悲劇
 学習研究社に「RGC歴史群像コミックス」シリーズがある。月刊「歴史群像」に派生するコミックスシリーズで、シュミレーション戦記シリーズで人気を集めていた。しかし、そのコミックシリーズの多くが軍事もので、歴史とは名ばかりではないかという疑問から提案したのが“傑作時代劇画セレクション”である。
 その『The幕末』に収録した平田弘史作品が『日本凄絶史 堺事件』だった。「カスタムコミック」(日本文芸社)の1980年3月号に発表されたもので、慶応4年2月に堺で起こったフランス兵とその警護に当っていた土佐藩士との武力衝突の顛末が描かれている。
 フランス兵即死4名、行方不明7名、重軽傷7名が出たことから、フランス公使からの厳重抗議を受けた新政府。1月2日、鳥羽伏見の戦いで徳川幕府が崩壊して新政府となっていたが、極めて弱腰政府だったと平田は描く。この事件に対し、フランスより20名の処刑を要求された新政府は、土佐藩に切腹を命じる。
 立会人はフランス公使をはじめ、アメリカ、イギリス各国の首脳だったが、その凄絶さにその場を逃げるように去った。“ハラキリ”が英国辞典に登場したきっかけとなる事件を平田は、自らの腹を斬って腸をつかみ投げつけた箕浦狼之吉と、三太刀めでやっと狼之吉の首を落とした馬場太十郎に焦点を当て、歴史に埋もれた悲劇を描いている。
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