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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.19)

劇画調ではない平田作品もあった!

 日の丸文庫が発行した月刊誌に「まんが・サンキュー」がある。貸本漫画業界の不振から脱却するため、日の丸文庫が転進を図った起死回生の企画だった。後に「まんがジャイアント」と改題され、昭和41(1966)年まで刊行されている。その編集人の名を見ると、今日『ドカベン』、『あぶさん』などで多くの人が知る「水島新司」とあるのでビックリする。この編集人は自らも漫画を描き、「まんが・サンキュー」昭和39(1964)年4月号には「熱血爆笑感動野球まんが」として『どんちゃん』を寄せている。
 さて、同号には平田弘史も、少年忍者漫画『竜丸』の連載を起こしている。その冒頭、「伊賀の国は約六里四方……その六里四方のせまい土地に六十以上の豪族がいた! その豪族達はつねに土地争いをくりかえし、暗殺しあっていた」とナレーションを加え、物語の舞台を説明している。単なる忍法合戦ではなく、「土地争い」の結果が、少年忍者・竜丸の過酷な運命に導いたとしているのが、いかにも平田らしい。
 もっとも見慣れた平田の画風を期待すると見事に裏切られる。一般の少年向け漫画誌を意識した編集者の要請もあったのだろう。いわゆる少年漫画調の画風に改めているのだ。劇画調ではない平田作品。これはこれで興趣があると思うのは、平田ファンの故だろう。デビュー直後の平田作品にも思いを馳せた。

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▲『竜丸』扉絵

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