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綿引勝美の平田弘史先生回想記(Vol.22)

2作ある!? 『太刀持右馬之介』

 昭和30年代後半、斜陽化する貸本業界に抗するためか、日の丸文庫はB5判の雑誌タイプの「まんが39(サンキュー)」を創刊させている(昭和38〈1963〉年)。雑誌といっても寄稿する作画家は、編集も担当する水島新司に、当時新進気鋭として期待されていた山本まさはる、さらに重鎮として起用された平田弘史の3人だった。無論、国鉄(現・JR)の首都特別扱承認雑誌のナンバー表示もない。恐らくは貸本流通による配本だったと想像される。
 さて、この創刊号に平田弘史が寄稿したのが『太刀持右馬之介』である。源平の武者・大森彦七が振り回した、2〜3メートルもの大太刀になぞらえた太刀を、毎年春秋の墓参時に捧げ持つ役が太刀持ち。その太刀持ち役に付いている怪力の持ち主・馬之助も60歳。春の太刀持ちは無事に務めたが、秋の太刀持ちには不安が残る。父の衰えを日々目にする息子・金次郎は、病弱の体に鞭打って太刀持ちの訓練に励むが……。
 父が子を、子が父を思う感動の物語だが、この作品は昭和52(1977)年の「増刊ヤングコミック」2月19日号でリメイクされている。当時の担当編集・戸田利吉郎の勧めによるものだ。「まんが39」が「影」、「魔像」の読者層より年齢を下げていたため、漫画調の絵、平易なセリフ回しをしなければならない。そのくびきが外れた分、自由自在にペンを振るう平田弘史の姿が見えるようだ。
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▲平田弘史の『太刀持右馬之介』が掲載された「まんが39(サンキュー)」の表紙。水島新司のキャラクターが踊る。
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